○【洋画】 ●『映画』 【洋画】スリラー 【洋画】ホラー

映画【哭声/コクソン】あらすじ、ネタバレ感想・解説・考察

投稿日:

 

 

どんな話?

ある村で立て続けに不可解な事件が起きる。それを解決する為、娘を守る為、ジョングは行動する。

 

あらすじ

ジョングが住む村は結構な田舎で、近隣住民との距離が近かった。

そんな村で不可解な殺人事件が度々起こるようになる。

最初こそはキノコを食べた故の幻覚症状だと考えられていたが、次第に違うということが分かってきた。

原因は村の奥に住む日本人のせいではないか、という風な噂が立つようになる。

ジョングは鼻で笑っていたが、次第に娘のヒョジンにも謎の異変が起き始め、他人事ではなくなった。

娘を守る為、そして奇妙な事件を解決する為、ジョングは動き出すのであった。

果たして事件は解決するのか、はたまた娘を救うことができるのか。

 

オススメする人

一転二転三転する話が好きな方

この作品、良い意味で分かりにくいですし、最後まで観ても意味が分かりません。

ただそれが逆に興味を惹きつけられました。

そういったどんでん返しではないですが、一筋縄でいかないような作品が好きな方は、この映画は超絶オススメします。

 

感想(ネタバレなし)

思っていたジャンルと違った

この作品は「チェイサー」や「哀しき獣」を撮った監督の作品だそうで、自分も以前に「チェイサー」を見たことがあります。

「チェイサー」の内容を簡単に説明すると、異常犯罪者に監禁された女性を救う話です。

で、この作品は実話を元にして作られているので、やはりサスペンス要素が大きく、ジャンル的にもサスペンスでした。

そしてこの「コクソン」も予告編を見る限りでは、上記のサスペンス的な映画だと思っていました。

ただ作品を見進めていくと、自分が思っていた展開とは180度変わっていったのです。

これは個人的な感想ですが、そっちの展開の話を見たかった訳じゃないんだよな、と心底落胆してしまいました。

それでも最後の展開は、自分はスタンディングオペレーションの如く、拍手を送っていました。

展開が読めない作品が好きな方は、この作品は観た方がいいでしょう。凄く惹きつけられる展開だったので。

が、話は難解極まりますし、作中で答えは明記していないので、あやふやな結末の映画が好きでない方はやめておいた方が無難です。

絶対見終わった後は、訳が分からずネットを彷徨うことになるので。

後、2時間半くらいあるので、長時間の映画にも耐えれる方ですね。

 

 

ネタバレ感想・解説・考察

結局どういうこと?

この作品を見た人は、必ずこの問題に行き着くと思います。それほど終盤の展開は、理解不能でしたからね。

序盤から終盤にかけては、日本人が悪霊で、この村で起きたことの全ての元凶。そんな風に描かれています。

ただ終盤、祈祷師が「本当の悪霊はあの女だ。日本人は自分たちを救おうとしていた」と言ったのです。

それによって視聴者はそうなんだという感情を抱きましたが、それをまたひっくり返す出来事があるのです。

謎の女がジョングに、「悪霊が引っかかったら、鳥が3回鳴く。それまで待て」と言ったのです。

が、ジョングは祈祷師の言葉を信じてしまい、家に向かいます。

中に入るとそこは惨劇と化しており、母親と嫁が殺されていたのです。側には血まみれで立っている娘の姿が。

つまり謎の女が言うことが正しかったのです。ということはですよ、ここで3つの疑問が出てきます。

 

祈祷師は何者?

日本人は何者?

祈祷師と日本人の関係は?

まず最初は謎の女について書いていきます。

 

謎の女はジョングたちを救おうとしていた?

個人的な見解から言うと、謎の女はジョングたちを救おうとしていたのには違いありません。

その理由は、何かとジョングの手助けをしており、助言までしていたからです。

一番最初にジョングと謎の女が会った時も、謎の女は事件についての手がかりを言っていました。

更に日本人の悪霊?を突き落として(恐らく)殺害させたのも、あの女が関わっています。

ペテン師の祈祷師がジョングたちの敷地に入ろうとしていた時、それを止めて帰らしたのも、あの謎の女です。

しかも祈祷師が家に帰った後も、追撃するように攻撃を仕掛けていましたからね。

そしてラストの「行ってはいけない」発言も、ジョングたちを守ろうとしての発言だったのです。

まぁ個人的には、「行っちゃダメー」という発言を言うのなら、もっと具体的に最初から説得すればよかったのにと思いましたけどね

 

 

日本人は悪霊?

日本人が悪霊なのは、まず間違いないでしょう。というよりも、人間ではないと言った方が正しいかもしれません。

その理由ですが、まずあの日本人は2度も重傷を負っているにも関わらず、動けていたからです。

一つ目は崖から落ちて、動けないほどの骨折(恐らく腰)。2度目は車に轢かれていますからね。

しかも車で轢かれた上に、その体を崖から落とされているので、流石に死んでいます。

それでも洞窟の中で、元気そうな姿を見せていた為、最早あの日本人は人間ではないと言い切れるでしょう。

更に最後には悪霊の姿に変身しますからね。

ただあれは色々な方が、悪霊に見えたのは幻覚で、視聴者に向けたアンチテーゼと言っています。

そういう見方もできるでしょうし、自分もその意見には賛成です。

ただ現実問題、落とし前をつけると言った意味でも、個人的にはあの日本人は悪霊だという仮説を立てておきます。

 

最大の謎、祈祷師

いや、もはやこの作品の一番の謎が、あの祈祷師です。

ラスト謎の女が、「あの祈祷師もグル」的なことを言っていましたが、現実的に日本人と祈祷師がグルな訳がありません。

理由は、あの祈祷師は序盤から出でいなく、更に言えばわざわざ呼ばれた人間です。

もし祈祷師が自分からジョングに接触してきたのなら、確かにグルという言葉の意味も分かります。

が、そうではないので、日本人と祈祷師がグルというのは違うでしょう。

単純に祈祷師はペテン師野郎で、自分を儲けさせる為、わざと解決に向けないように仕向けたのではないでしょうか。

だからこそ終盤、謎の女がこれ以上ジョングたちに無駄な接触をしないよう、あの血噴かせの蛾襲撃を行ったのだと思います。

この作品の中で、一番祈祷師が謎な登場人物な為、まだ疑問は尽きませんけどね。

なぜ祈祷師が除霊をした時、ヒョジンと日本人が一緒に苦しんだのかとか。

まぁ自分の考えでは、やはり日本人が悪霊で、単純にヒョジンに取り憑いていた為、除霊で共に苦しんだのではないでしょうか。

そう考えると、祈祷師は完全なペテン師ではないのでしょうけどね。一応は除霊できていましたし。

 

キャラも時々挟んでくる演出も面白い

この作品、初見では完全なサスペンス系の映画だと思っていましたが、所々挟んでくるコミカルが印象的でした。

まず自分が笑ったのが、道案内をしてくれた人物が雷に打たれるシーンです。

あれは何ですか、笑かせにかかっているとしか思いません。

それに打たれた直後に、大丈夫大丈夫という感じで、千鳥足で帰ろうとしているのも笑えました。

別に自分は嫌ではありませんでしたが、ホラーであったりサスペンスみたいなものでは、ああいった演出は興ざめする方も中にはいるでしょう。

せっかく世界観に入っているのに、あの突然挿入してくる演出によって、世界観が崩壊するという風に。

まぁ最初から怪しかったのが、雷の部分でそれが露見したとも取れますが。

最初から怪しかった部分というのは、例えばジョングがあまりにもナヨナヨしく、その演出方法などがそうです。

悪夢にうなされて飛び起きたら家族が冷ややかな目で見ていたり、娘に謎に高圧的な態度を取られ尻に引かれていたりなどです。

ただ緊張と緩和という言葉があるように、この映画は緊迫感ある瞬間が多くありました。

その為、緩和の意味で上記の演出を加えたという見方もできます。

その方が恐怖の部分を強調させることができるのできますからね。面白い映画でした。

 

 

-○【洋画】, ●『映画』, 【洋画】スリラー, 【洋画】ホラー

Copyright© 映画と本 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.