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映画【ホールド・ザ・ダーク】あらすじ、ネタバレ感想・解説・考察

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どんな話?

狼に息子を攫われたと言っていた母親の元に、作家が訪ねていく話

 

あらすじ

動物に詳しい作家.ラッセルの元に、一通の手紙が送られてきた。内容は「息子が狼に攫われたので、見つけて殺して欲しい」というものであった。

その理由は、夫がもうすぐで戦争から帰ってくるので、何か見せられるものが欲しかったからだ。

つまり息子を殺した狼を手に入れることで、戦争から帰ってきた夫を納得させやすくなる。そう考えたのだ。

その為、ラッセルは送り主のメドラの所に行き、まずは話を聞くことにした。話を聞くうちに心を動かされた為、銃を背負って山の中に入って行き、狼を探し始めた。

だがそこからラッセルは、狂気に満ちた体験をすることになる。

 

感想(ネタバレなし)

映像からいい

取り敢えず話の内容は難解なのですが、それを上回るくらい映像が素晴らしいです。他の映画とどこが違うか分かりませんが、それでも映像に引き込まれました。

全てが美しく綺麗で、その映像を見ているだけで満足してしまうくらい、この映画はその点がよかったですね。

雪や狼が感性を刺激したのかもしれませんが、内容どうこうよりもそこが気になりました。

で、肝心の内容はというと、正直よく分かりません。ただ、

この作品のように、全く意味不明で意識高い系が好きそうな映画ではありません。

芸術のように繊細で、どちらかというと「私の男」に似たような感じを受けました。まぁあれも雪があるので、単純に雪国の景色が好きなだけかもしれませんが(笑)。

それでも作中のカメラワークや間の取り方が絶妙で、いつまでも見ていられるという印象を受けました。

話もどちらかというと静かな方で、時たま描かれる暴力的なシーンが、いい意味で一層際立っており良かったですね。

肝心の話の内容は、まぁ、うんですけどね。ですがこれは駄目という訳ではなく、単純に難解なので、両手を広げて面白いとは言えないのです。

詳しくは下記で書いていきます。

 

オススメする人

芸術的で深みのある作品が見たい方

一見すると作家が狼を殺しにいく。そんな単純な話に見えますが、実際はそうではなく、ある意味難攻不落的な感じで深い作品になっています。

芸術的な部分は、映像がとてつもなく綺麗で描き方も素敵なので、こう書きました。万人に受ける作品ではありませんが、気になった方はぜひ見てください。

 

ネタバレ感想・解説・考察

どんな内容?

最初は狼に息子が連れていかれたと言って、動物行動学に詳しい作家を呼びます。不運だったのは、その呼ばれた作家のラッセルです。

狼を探していると見つけたのは見つけたのですが、食べていたのは狼でした。狼は食料に困ると、若い狼を共食いするといいます。

つまり狼を食っているということは、依頼主の子供を連れ去って食べている筈がないのです。子供を食べていたら食料不足になどならず、共食いをすることはありませんから。

ラッセルはその事実を携えたまま、下山して依頼主の家の中に入ります。ただ中はガランとしており、人の気配はありません。

依頼主のメドラの名前を連呼しますが、それでも呼びかけには応じないので、ラッセルは家の中を捜索し始めます。

そして地下に行った時、メドラの息子と見られる死体を発見するのです。つまり、息子は狼に連れられた訳ではなく、殺されていたのです。

そこからラッセルは、不運にも歪な事件に巻き込まれていくのです。

これがこの作品の導入部分ですね。何度も言いますが、ラッセルは可哀想です(笑)。見た感じ、依頼主との接点はないように見えるにも関わらず、善意に付け込まされこんな事件に巻き込まれるなんて。

最終的に命は助けられましたが、銃撃戦の時なんて殺されてもおかしくありませんでしたから。

 

なぜ子供を殺した?

最初の謎がこれですよね。はっきり言って劇中で明白な答えはなかった為、憶測になってしまいますが、解説していきます。

メドラとその旦那の子供.ベイリーは、病気を患っていました。

更にこの街は、冬なのにも関わらず、最近になってトイレが家の中についたような感じです。つまりそこまで発展していないということです。

メドラの旦那.バーノンが戦争に行っているのも、多額の銭が稼げるからであり、この街は裕福ではないのです。

バーノンと共謀し銃を乱発したチーオンも、「来年にはこの街は廃墟になる」って言っていますしね。それくらいこの街は、都会とは隔絶された辺鄙な場所ということになります。

それらを踏まえた結果、病気持ちでこんな街に生まれ育ったベイリー(メドラとバーノンの息子)を不憫に思い、メドラは殺害したのでしょう。

 

なぜ女(メドラ)と一緒にいる?

これが最大の疑問点です。メドラがベイリーを殺害したのは、まだ理解できる範疇でしょう。上記にも書いた通り、複合的な悲しい現実を息子に突きつけたくなかったからです。

ただバーノンがメドラと再開して、キスを交わして一緒に行動する意味が分かりません。何故なら、メドラと再開する前は、復讐する目的として彼女を血眼になって探していましたから。

関係のない警官を殺したり、関係のない住民を殺したり、親友である男を殺したりしていましたから。割と筋が通っていないというか、もはや意味が分からない領域にまで達しています。

そもそも目が見開かれており、正常ではない感じが伺えたので、根本的にバーノンは異常者かもしれません。それこそケダモノというか狼という感じで。

で、上記の謎ですが、最初はバーノンもメドラを殺そうと考えていました。が、洞窟の中でメドラを見つけ首を締め付けたところで、彼女がどうしてベイリーを殺害したのか分かってしまったのです。

だからそこで締める指を止め、彼女を解放し、共に行動をしようと二人で洞窟から出て行ったのです。

まぁこれが自分の推測する映画の全貌ですね。

バーノンはサイコパス感があるので、その子供を産んだメドラが、自分の子供も夫と同じようになってしまうかもしれない。そんな考えから、息子を殺しか可能性もなくはありません。

最後の一緒について行ったのも、結局はメドラは諦めたというか、流され体質なゆえ彼と行動を共にしたのでしょう。

そんな感じですね、自分が映画の中で読み取れたのは。雰囲気だけではなく、話も難解ですが面白かったので、何回でも見たいと思いましたね。

 

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