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映画【二重生活】あらすじ、ネタバレ感想・解説・考察。理由なき尾行

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どんな話?

学校の課題で、隣人の人を尾行し始めた女性の話。

 

あらすじ

珠は大学院で哲学を学んでいた。同棲している彼氏の卓也とは、何か一定の距離感を保って生活をしていた。言い換えれば、お互いを尊重している風な感じ。

そんな中で珠は、学校に提出する論文執筆の為、「理由のない尾行」を隣人の男に開始する。

隣人の男は出来るビジネスマンで、綺麗な嫁、可愛らしい子供がいており、一見すると何不自由のない生活を送っていた。

だが尾行を続けていてると、驚きの事実が発覚する。そしてそこから珠は、完全なる第三者ではなくなっていった。

更に彼女の周りでも、変化が起こり始める。果たして彼女の論文は完成するのか、はたまたその変化は良い方向へ向かうのか。

 

オススメする人

映画を見て深く考えたい人

この映画を見終わった後、暫く「人生とは」と考えると思います。少なくとも自分は考えました。

それくらい深い作品で、是非ともこの作品を見る方は、流し観ではなくしっかりと観て欲しいですね。

感動はしませんが、本当に考えさせられます。人生って一体なだろうな、と。それくらい個人的に頭に残った作品です。

ただこの作品のテーマは、「嘘や偽り」だと思うので、そちらにも注目して観てください。

 

 

 

感想(ネタバレなし)

タイムリー過ぎて、、、

この話、客観的に冷静に見たら、所々気になる点はありました。が、今の自分の心情的に、この映画はかなりリンクしており、結構胸に重くのしかかってきました。

生きるとは何か、人生とは何か、を真剣に悩ませられたのです。

ネタバレになるので具体的には書きませんが、人間誰しも「悩み」は抱えています。それは例外ではなく自分もそうですし、このブログを読んでいる貴方もです。

この映画を見ていると、それがズシンと体に乗っかってきたので、個人的に素晴らしく良い作品と感じました。

日頃から鬱積した思いがある人も、この作品を見たらスッキリとはしないかもしれませんが、何かきっかけは与えてくれます。

皆んな人生に悩んで大変なんだな、と。だからこそ、自分の胸にも響きましたし、この作品を視聴した貴方の胸に響くのだと思います。

そう考えると、映画や小説や漫画という、一見すると娯楽に思えるコンテンツも、人生を変えるパワーを持っていると言えます。改めてそのコンテンツのスゴさに感服しました。

 

ネタバレ感想・解説・考察

話の流れを解説

珠が大学の論文の為、「理由のない尾行」を隣人の石坂を対象にして開始した。

が、中盤、石坂が浮気をしていたのを妻にバレてしまい、妻は自殺を図る。

石坂の浮気がバレたのに珠は関係ないのだが、「妻に言われて尾行していたのだろう」と、石坂に決めつけられる。

一応、全く関係のないことを弁明したのだが、逆にあざけり笑われる。

そして何故か石坂と珠は関係を持ってしまう(一応、途中で石坂の携帯が鳴った次の瞬間に、二人は離れて座っているので、関係は持っていないのかもしれない)。

二人がホテルから出てくるのを見ていた珠の彼氏は、そのことには触れず、引っ越すという案に別れを告げる。

珠は辛い中、なんとか原稿を書き上げ、教授に提出するものの、教授に一箇所間違ったとこがあると指摘される。

それは教授自身の項目で、教授はある封筒を珠に差し出す。中を見ると、一枚の紙とチケットだった。

紙の方は代行サービスと書かれた紙であった。珠が教授を尾行し、妻と思っていた人物は、代行サービスの人間であったのだ。

驚きを隠せない珠は教授の方を見るが、教授の方は微笑んだだけで他に何も言わなかった。

珠は教授から渡されたチケットの公演を見に行く。そこには教授の妻だと思っていた人物が、迫真の演技を劇を演じていた。

その後、教授の所に珠は向かうのだが、その同時刻、教授は自殺を図っていた。恐らく人生に意義を見出せなかったのだろう。

珠は教授の部屋の前についてノックをする。その音だけが虚しく響いた。直接的に教授が自殺で死亡したというシーンはないので、明確には答えれないが、恐らく亡くなっているものと思われる。

 

リンクする部分がある

これがこの話の全容ですが、結構複雑に話が入り組んでいます。

最初こそは、珠が論文の為に隣人をつけるだけの話でした。が、尾行をしていると、隣人が不倫しているのを知ってしまったのです。

戻るに戻れなくなっている所に、隣人の妻が自殺を図ったのです。ここまでが第一フェーズ。

その次は、謎に隣人が珠と接触してきて、関係を持ってしまい、恋人との関係が破綻してしまいます。これが第二フェーズ。

第三フェーズは、隣人以外にも他の対象者も必要だということで、珠は教授を二人目に選んだのです。

珠の目には幸せな家庭を築いている教授の姿が映りましたが、実際は真逆でした。

教授は結婚をしておらず、もうすぐ母親が寿命なのか病気なのかで亡くなるの為、安心させようと恋人代理を頼んだのです。

個人的にはこれが1番、辛かったのですね。最後、教授は自殺を図りますが、自分もどこかリンクしてしまいました。

教授は恐らく、他のことには時間を費やさず、学問を極めた人なのでしょう。

その結果、婚期を逃してしまい、母親に真の意味での結婚相手を見せることが出来なかった。

もしかすると、彼は結婚には興味がなかったかもしれません。が、代理の人と恋人生活をすることで、彼の中で恋心が生まれてしまったのです。

今まで恋愛をしてこなかったという虚無感が生まれてしまい、結果的に自殺をするまでに追い込まれたのでしょう。

個人的に、母親が亡くなって生きる意味がなった。だから死のう、ではないような気がします。

勿論、母親も一旦を担っていると思いますが、そうではない気がします。

もっと言うなら、珠が教授を尾行していましたよね。恐らくその論文の中に書かれていたのは、教授は一途に恋人を愛していて、向こうも幸せそうに暮らしていた、ではないでしょうか。

その理由ですが、珠が尾行しているシーンは日を跨いでいたのです。で、そのいずれもが教授は、真っ直ぐに家に帰っていたのです。

つまり教授は珠の隣人の男と違い、真っ直ぐに恋人と向き合っていたということなんです。

それを他者目線から突きつけられたのですが、実際は教授は結婚も恋人もいておらず、横にいた女性は代行の人だったのです。

その事実に虚しくなってしまい、自殺したと考えました。これは中々重いですし、自分の中で結構重症になるくらい考えさせられました。

それが自分が上記で言っていた、「人生ってなんだろう」に繋がってくるのです。

いやぁ、面白い作品でした。まぁこの作品は、上記にも書きましたが、人は秘密を持って生きてる

そんなテーマで描いてると思うので、必ずしも、自分が今まで書いてきた内容が合っているとは限りません。

ただ自分はこの映画を見て、そう感じたのです。

 

 

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