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映画【葛城事件】表面上しか描けてない。あらすじネタバレ感想

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100点中74点

 

葛城事件はどんな話?

元々ボロボロだった家庭が、更にボロボロになる話

 

あらすじ

家に寄生して働かない稔。父親の清はその事をについてよく思っていなかったが、母親の伸子はとにかく稔に甘かった。その為、稔は自堕落な生活を送っていた。

 

稔の兄.保は、稔に諦めに似た感情を抱き、蔑んでいた。そんな家庭は歪みだらけで、いつしかそれは拡大の一途しか辿らなく、ついに稔が無差別殺人事件を起こしてしまう。

 

家族がチリチリになりながらも、清は1人でマイホームに住み続けていた。そんな時に、稔と獄中結婚した女が現れるのであった。果たして彼女の目的とは? そしてこの先、この家や清はどうなるのか?

 

感想(ネタバレ含む

稔の年齢が、、、

この作品を見終わった後に、稔の年齢を調べてみたんですよ。そうすると21歳なんですね。それなのにも関わらず、あんな事件を起こしたのだと思うと、余計冷めました。

 

私的に彼は、30前後の人物だと考えていましたから。まぁ彼はフリーターでもなくニートで、家が崩壊していました。そうだからかもしれないですが、人生に絶望するのって、大体30歳ぐらいからではないでしょうか。

 

そんな21歳で、自暴自棄になってあんな事件を起こすのなら、もう私もとっくに事件を起こしてますよ、マジで(笑)。まだ若いですし、可能性があると思うんですよ(自分に言い聞かせています)。

 

そんな彼を殺人犯に仕立て上げていたので、一気にリアリティがなくなりました。別に年齢や内容は置いといて、まだ「ぼっちゃん」の方が逼迫感は伝わってきました。

 

あと、色んなサイトで21歳と書いてあったのですが、本当に稔は21歳なんですか?

 

劇中、どこかで彼がもう30歳手前と言っていた気がしました。だから探して見つけたのがこれです。

 

 

ちょっと意味が分かりませんね。確かにこれは、自分のことを言っているように思います。それか第三者的な視点で、こんな事件を起こすのはこういう人、と言っているのかもしれません。

 

いずれにせよ、複合的な要因があったかもしれませんが、21歳の若さでの自暴自棄は早すぎる。そう思いました。

 

人物の掘り下げが甘い

これは私もよく教授から言われていた事なのですが、「筋を追うばっかりで、肝心の人物像が見えてこない」と。この作品も、往々に登場人物の深みがありませんでした。

 

特に獄中結婚をした女性ですが、死刑制度を廃止しようとする為に、稔と結婚をし、その結果、家族からも見放された。

 

そんな事は劇中で分かったのですが、根本的な所には到達していない気がするんですよね。例えば、どうして彼女が死刑制度に反対なのかとか。

 

死刑制度は、人間の可能性がなんたらかとかは言っていましたが、そこに至るまでの過程が見えてきませんでした(もしかしたら私の見落としで、劇中には描かれていたかもしれませんが)。

 

他にも自殺した保と稔との関係性や、清と信子の関係性、稔と信子の関係性。それらが深く伝わってこず、上辺だけのさらっとした問題しか、描けていませんでした。

 

その為、あまり情動が動かされるというのは、なかったですね。絶対、何か1つに焦点を当てた方が良かったでしょう。

 

最後に

最後、清が木に首を括り付け、自殺を図ります。個人的には清は家が大好きだったので、焼身自殺をするのかなと思っていました。「ギルバート・グレイプ」的な感じで。

 

確かに木に括りつけるのはインパクトがありますし、何より死ねなかった時の喪失感が半端ではありません。結果的にはその方が良かったのでしょう。が、個人的に、何かすかされた気がしてなりませんでしたね。

 

後、上記で色々と内容が薄いと書いていますが、この作品をドキュメンタリーとして見ると、少し違った見方ができます。

 

家族が崩壊していく様。狂気に走る稔。会社からリストラされ、家族にも妻にも相談できなかった、悲しい男.保。虚無感しかなく、自殺を図ろうとするも死ねなかった清。

 

愛する2人の息子の人生が終わり、何もかも失った伸子。こんな家族の様子を、丹念に描いた客観的なドキュメンタリー。そんな感じで見ると、ちょっと違った見方ができます。私は書いていてそう感じました。

 

こちらから見れます

 

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